SAT.PRODUCTS 展に向けて

SAT.PRODUCTS 展に向けて

SAT.PRODUCTSは家具デザインの大原温さん(camp)と、東端桐子さん(straight design lab)によるプロダクトブランド。
東端さんはparkを建築設計してくださいました。彼女の建築を初めて拝見したときの印象は、外観も、内装も、とにかくシンプルで“違和感”を残さない建物…という感じでした。

お店をオープンして1年2か月。四季が巡る中、日々をparkで過ごしてみて。建物の内側から望む外側の景観との調和がとにかく心地よいのです。窓の切り取り方。光のさし方。それは時間の流れと共に揺れ動く絵画さながら。夕暮れに外観からみる建物には木々の影が映りこみ、壁全体を使った大きなキャンバスに描かれているような風景が広がっています。

建物、というひとつの作品が主張しすぎず、風景に美しく調和している。
パートナーの大原温さんと手がけるプロダクトでも、その印象は共通しています。建物も、プロダクトも、お二人の生み出すものはそれだけで完結していない。プロダクトを使う人、空間を過ごす人、空間の周りの景観。それぞれの要素が合わさって初めて、作品の豊かさが発揮されるのです。お二人のお客様には、ものづくりをする方々もとても多いのだそう。「ものづくりする人は、理想とする空間やもののイメージを漠然と持っているような気がします。そのイメージをサポートし、いい背景になるような場所やプロダクトがつくれるといいなと思って」とおっしゃっていた東端さん。使い手のアイディアをしっかりと受け止める振り幅の広さ。

シンプルなようで、その先まで考え尽くされたデザインであることを、日々実感しています。今回はお二人に、作品が生まれる経緯や、実際に作った作品を使ったユニークなアイディアのお話を伺います。


お二人のプロダクトは、生活そのものの延長にあるように思います。
どんな瞬間に、プロダクトが生まれるのでしょうか。

瞬間的にひらめくという感じではなく、建築や家具のプロジェクトについて話をしている時に、いつの間にかプロダクトの話にシフトしていることがあります。
具体的なプロジェクトから出発しても、様々なシーンにさりげなく馴染んで、繰り返し使えるようなものになるように心がけています。

park | SAT.PRODUCTS 展に向けて


それぞれのプロダクトが、お二人の感性そのままであったり、楽しみながら制作された雰囲気が伝わってきます。実際には、制作までに苦労したプロダクトもあるのでしょうか?

苦労というか、楽しみというか。何を作ろうかと二人で話し合って個人で考えての繰り返しをしている時間が一番長いですね。
何度も話に出るけど結局見送ってしまうこともありますが、アイデアを共有できると完成まで案外すんなりといくことが多いです。

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想像力に心地よい刺激を与えてくださるプロダクトの数々。これまでで印象に残っている使い手の方のアイディアを教えてください。

みなさん楽しんで使っていただいているのですが、グラフィックデザイナーの三星安曇さんの使い方のアイデアには感銘を受けます。
Hookにトイレットペーパーを差して予備ロールのホルダーにしたり、Bracketで神棚を作ったり、私たちが想像しなかったような使い方をしているのを見ると単純にうれししくなります。うちでも真似したりしています。
それから、Bracketで壁一面の本棚を作れたらいいなあと思っていたので、NSSGのオフィスの本棚で採用していただいたのもうれしかったです。

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この先に作りたいものはありますか?願望、野望があればお聞かせください。

まだまだ作りたいものリストはたくさんあります。定番の家具も作ってみたいし、いつかはSAT.PRODUCTSのお店を作って、実際に手にとってもらえる場所がもてるといいなと思います。

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お話を伺っただけでも、ワクワクしてきました。
個人的に、SAT.PRODUCTSのお店は是非作っていただきたいです。
お二人のものづくりは、何か特別なものを作ろうと意気込んで行うものではなく、日常に溶け込む空間作りの延長にあるもののようです。
まずは自分たちが欲しい、使いたいと思うもの。なかったら作ろうか、という発想。
すでにあるものを使うことよりも遥かに労力を要する作業だと思いますが、
様々なシーンで多用途に、末永く使えるものと考えると
商品が生まれるまでの試行錯誤の段階がいかに大切で楽しい時間であるか。
暮らしのかけがえのないワンシーンを思う想像力が、お二人の原点であるように思いました。
SAT.PRODUCTSの“今”をゆっくりご覧いただける貴重な展示に、是非お出かけください。


展示概要
SAT.PRODUCTS Exhibition – アイディアの先へ

会期 : 2019年1月24日(木) 〜 2月3日(日)
作家在廊日 : 1月26日(土)、27日(日)、2月3日(日)
定休日 : 月・火・水
営業時間 : 10:00 〜 17:00
会場 : park | 182-0011 東京都調布市深大寺北町1-2-1

Profile

SAT.PRODUCTS エスエーティー プロダクツ
家具デザインの大原温(camp)と建築家の東端桐子(straight design lab)によるプロダクトブランド。SAT.PRODUCTSのアイテムはシンプルな形と機能をもち、場所を選ばず幅広く使えるのが特徴。手にした人の想像力を引き出しながら、生活の美しい背景になるような道具でありたいと願い制作されています。
https://satproducts.net

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